2011年8月30日火曜日

合宿までに行ったこと

こんにちは、自動車班の村上です。
826日から28日に長野県の軽井沢セミナーハウスで合宿を行ったのですが、それまでに私たちの班が行ったことを紹介します。

理論の理解 : 模倣
私たち井上ゼミ8期の大きなテーマは「模倣」です。企業は何かをしようと思ったときに、過去の経験や他社の行動を参照し、行動します。参照し、行動する「模倣」というプロセスを解き明かすことが私たちのテーマです。

まずこの「模倣」を理解するため数本の論文と『COPYCATS』という英語の書籍を輪読しました。模倣には「製品レベル」と「仕組み・事業レベル」の模倣がありますが、私たちは「仕組み・事業レベル」の模倣に焦点を当てています。
(輪読 : 簡単にいうと同じ文献を読み、ゼミ生で集まって議論を行い、理解を深めていく読み方です。)

事例のピックアップ
「模倣」という「事例を見るレンズ」は決まっているため、どのような事例を選択するかが次の問題となってきます。そこで私たちは製薬業界・証券業界・自動車業界の3つの業界をピックアップしました。順にその理由を述べていきましょう。

・製薬業界をピックアップした理由
製薬業界では薬の特許が切れると、他の会社がジェネリック医薬品(後発医薬品)を相次いで製造します。これを模倣行動と考え、ピックアップしました。また、製薬業界では「2010年問題」という、2010年前後に大型医薬品の特許が相次いで切れるという問題があるため、ホットなトピックであったのも理由の1つです。

・証券業界をピックアップした理由
証券業界では以前は対面が基本でしたが、松井証券という証券会社により、電話、そしてインターネットという新たな方法が登場しました。松井証券がネット証券を始め、その後他の企業が追随するという行動を観察することができました。このため模倣というレンズにぴったりであると思い、ピックアップしました。

・自動車業界をピックアップした理由
自動車業界では大野耐一氏らによって作られた「トヨタ生産システム」が、1980年代以降大きく注目され、世界中の企業がトヨタ生産システムを取り入れようと躍起になりました。
(※ トヨタ生産システムにかんしては大野耐一(1978)『トヨタ生産方式』で詳しく述べられています。)
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このように多くの企業がトヨタ生産システム導入に挑戦した事例があるため、自動車業界をピックアップしました。

事例の選択
次にピックアップした事例を選別する必要があります。選別を行った結果、自動車業界に焦点を置こうと決めました。ではまたその理由を述べていきましょう。
製薬業界では多くの模倣が起こっていますが、ジェネリック医薬品の製造であるため、製品レベルの模倣となってしまいます。このため製薬業界は×。
証券業界では仕組み・事業レベルの模倣であり、非常に面白い事例だと思ったのですが、事例を描写したものがなく、またフィールドワークの実現可能性があまり高くないと判断したため、証券業界は×。
自動車業界の模倣行動は、論文・書籍などによって追うことができるため、自動車業界を選択しました。
このように事例の選択の際は調べたいことはもちろんのこと、調査可能性も含めて考えなくちゃいけないんですよね。事例選択の時点で研究の良し悪しが決まるといっても過言ではないですね。


業界の理解―
業界が決まったら、その業界の理解を深めることが必要です。業界を理解する方法としては、書籍を読むことや、論文を読むこと、そして日経新聞社や日経BP社の記事を読むこと、そしてフィールドワークなどがあげられます。
私たちは合宿までに業界の理解を行うため、書籍・論文を大量に読みました。なかなか骨の折れる作業が続きますが、次々と新しい知識を得ることができるため、楽しく行うことができています。(昔、井上ゼミのある先輩が「その業界のオタクになれ!」と言っていたのを思い出しました。笑)

次回は、合宿での報告を行います!
それでは。

2011年8月21日日曜日

メンバー紹介

さーて、始まりましたね!卒論ブログ!こんにちは、自動車班です。今日はメンバー紹介したいと思います。

井上ゼミでは2年後期に入ゼミしてから、卒論にいたるまでチームで研究にあたることが多いです。私たちの班は3名で活動しています。

No.1浦谷泰成
アイデアマンというよりは熟考して出てきた一言がメンバーに気付きを与えるタイプ。ただ黙っているわけじゃなくて、しっかり考えてるんですよ。ゼミでは最後の方に流れを意識したまとまった意見を言うタイプです。
基本に忠実。「定義」が重要。モデルとなる理論や考え方をしっかり自分に落としこんでから個別具体な現象を見つめられる、そしてちゃんと現象から理論に立ち返れる、そんな人間です。
根性の塊、泥臭さ、追い込みに定評アリ。NEVER GIVE UP

No.2 村上諒陛
別名、村上大先生。そのニックネーム通り、キレキレな人です。
とても純粋で頑張り屋さん。アツイ男。人一倍文献や本を読んでいるのではないかと。
その思考のプロセスはよくわからないけれども、疑問や問題点を見つけるのが得意。
「確かに!」と思わせる発言が特に多い。勉強熱心だからかな。頼りになる存在です。
ゼミでは斜に構えているように見えるけど、実は一番組織想いなんです。

No.3 平田康二
今これを書いています。
お酒が大好き。ゼミではムードメーカーとして活躍してます。
楽しくやろうよ、というスタンスです。どんな環境であっても、どんなに辛くても、そこに楽しさを見いだせる人間ってステキだと思うんですよね。「楽をする」って意味じゃなく。だからゼミが、卒論がどんなに辛くても頑張りたいし、楽しみたいと思ってます!
卒論を2年半のゼミ生活の集大成だと思って頑張ります!
ゼミの卒業パーティーでみんなで涙の美酒を口にする瞬間を夢見て。

と、いうことでむさくるしいですが、男3人で活動しています!
これから研究のプロセスを紹介していきますが、どうぞよろしくお願いいたします。