2011年10月20日木曜日

インタビューに必要なもの

こんにちは。自動車班あらためNPS班です。これまで自動車業界を対象にしていましたが、対象がNPS研究会に変わったため、チーム名も変更になりました。
(※ 研究対象が自動車からNPSに変更になったさいの経緯はこちら )


今回は平田が担当します!今日はなんと、インタビューのアポ取りのメールを送りました!

井上ゼミでは、研究のさいにフィールドワークを行うことを特徴としています。フィールドワーク先でインタビューを行うことによって、書籍などでは現れない現場に眠る情報を掘り起こすことを目的としています。

私たちが研究しようとしているものを研究していた先生がいるのですが、その先生の著作を全部読んで知識もついたし、フィールドワークにいけるだろうと。その先生の最新だと思われるアドレスには届かなかったので古いと思われる方(以前在籍していた大学のアドレス)にダメ元で送りました。

そしてもう一件、インタビューのお願いをしました。一度インゼミを行った首都大学の松尾先生を井上先生に紹介していただきました!(本当にありがとうございます!)
これでやっとインタビューに行けるわけですが、これがなかなか難しいですよね。

話は僕がゼミに入りたての時になるんですけどね。井上ゼミでは2年の秋からゼミが始まってそこから3年になるまで「事業コンセプト分析」というのを行います。ある企業の強さを「だれに・なにを・いかに」という見方で分析します。ざっくりいえば「◯◯社は、どういう顧客に、どんな価値を、どういう仕組で提供して競争優位を築いているのか」というのを分析するんです。
(詳しくはこちら )


その時もインタビューをしに行ったんですよ。あの時は訳もわからず現場に行って話を聞こうとしてたんですけどね・・・

「君たちはどういう研究をしているの?」
「私たちの会社のどこを知りたいの?」
「今日の話の着地はどこなの?」
「君たち聞きたいこと聞けてるの?」
「今日はこんなインタビューでよかったの?」

みたいな言葉を店長さんに浴びせられたことは今でも忘れません。

ただただ話を聞きに行くだけじゃなにもならないんです。今思うと「仮説・命題」なしにインタビューに行くなんて、って思います。こんな風にあまり調べずに”とりあえず”インタビューに行ってしまうと、「そんなの本に書いてあるじゃないか!」と怒られるのが関の山。「よく知っているね!」と言ってもらえるようにならないと、なかなか心を許してくれないこともあります。これまでの経験を振り返ってみると、上手くいったインタビューはだいたいしっかりと準備していったインタビューです。準備をするということは書籍や論文を読んで、研究対象を理解することだけではなく、インタビュー前に「ここが匂うのではないか」といくつかネットを貼っておくことが重要です。

と、いうことで僕達も書籍・インターネットでたくさん情報を集めたので、そこから仮説を考えて今度のインタビューを意味あるものにしたいと思います!



それでは!

2011年10月5日水曜日

方針転換

こんにちは、村上です。夏合宿で先生に「トヨタ生産システムの模倣を異業種の事例を含めて調べてみたら」というアドバイスをいただき、日経テレコンと格闘する日々。その時の苦労は浦谷が書いてくれています。
(前回の記事はこちら)

数千件の記事と一週間格闘し、得た情報を1記事ずつスライドに落としていきました。大変なだけあって得たものも大きかったです。(全ての記事の内容を覚えるわけではないですが)まとめていると頭の中にぼんやりと各々の記事で共通していることや面白そうな事象が浮かび上がってきます。各自分担したものの中で、面白そうな事象を持ち寄り共有。
トヨタ生産システムを源流とする新たな生産システム、および経営哲学の習得・推進を図るコンソーシアム型の異業種のメーカー集団、「NPS研究会」という事例があったので「次の発表はこのコンソーシアムについて発表しよう」と決めました。
(※ NPS研究会ホームページ )


なぜ私たちの班がこの事例を選択したのか。私たちが見た記事では、コンサルタントを雇ったり、トヨタ生産システムに精通した人をヘッドハンティングしたりという事例がほとんどでした。この「NPS研究会」は、指導員と会員企業40数社が互いに改善のための指導、情報共有などをし、同志的結合の中で学習しあう、他に類のない組織であり、模倣・学習のエッセンスを探るのに、うってつけの題材だと考えたのです。


・NPS研究会の会員企業一覧

他とは異なる事例には、必ずといっていいほど面白さが潜んでいます。そのため、私たちは「NPS研究会」という珍しい事例を対象にすることとしました。

本当であれば一刻も早くフィールドワークに行きたいのですが、フィールドワークの相手が役員クラスになってしまうため、なかなか行くことができません。

研究を開始した当初は製薬・証券、その後自動車業界、そして製造業全般と、まさか研究を始めた当初はこんな方向性になるとは思っていませんでしたが、コンソーシアムへと方向性が変わってもこれまで身につけた知識が無駄になるわけではなく活用できます。勉強してきた知識を活かせるよう、早くフィールドワークにいきたいです!