こんにちは、浦谷です。冬合宿に行ってきました!今回の冬合宿は長野県の八ケ岳で行いました。八ヶ岳という場所柄、ちらほらと雪が積もっていました。
私たちの合宿は、基本的に研究班ごとで現段階の研究を発表し、各自がフィードバックをしていく形式をとり、研究の質を高めていくといった位置付けで行います。
私たちの合宿は、基本的に研究班ごとで現段階の研究を発表し、各自がフィードバックをしていく形式をとり、研究の質を高めていくといった位置付けで行います。
なので、合宿前は特に気合が入るのです!私たちの班も、文献に加えて今まで行ったインタビューの情報を盛り込み、万全を期して臨みました!
しかし、フタを開けてみるとなかなか辛辣なコメントが・・・
特に問題だったのが、NPS研究会でみられる事象を理論にあてはめようと意識するあまり、その面白さが伝わらないという点でした。
たとえば、「従来の組織学習論でいわれてきた学習のジレンマを、NPS研究会では「一業種一社」という制度を設けることで、それを回避し、互いに教えあう環境が生まれている」といった説明を羅列したところで、NPS研究会で起きていること、効果的に学習しているそのメカニズムを十分に描くことはできません。
そこで、私たちの今後の研究の進め方として、まず事例研究としてのケースを書いてみるということになりました。その際、あまり理論のことを意識せずに、単純にNPS研究会のすごさが伝えられるよう、事例を整理して書いてみては、というアドバイスをいただきました。
せっかく集めた情報が、理論に引っ張られてつまらないものになってはもったいない。研究を面白いものにするためには、まずケースを書いてみるという方法もあるということを学びました。
ちなみに、ケースを書くときのお手本として、西尾先生の『伝統産業のビジネスシステム―350年間続くサービス産業「京都花街」のダイナミズム―』(一橋ビジネスレビュー)を参考にすることになりました。この研究は「何故京都花町は350年にわたりサービス産業として継続してこられたのか」という大きな問いに対して、制度という観点から説明しているものです。芸舞妓の人材育成の仕組みから、お茶屋を中心とする取引制度に触れ、「京都花街」で起きている様々な事象を、上手く描いています。
私たちの班もこの論文のように、NPS研究会の全体像とその面白さを上手く伝えられるように、ケースを書いていこうと思います!
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